*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2023」のSPECIAL INTERVIEW「My Career Road」を転載したものです。
社会人の先輩として、息子・娘の就職活動にアドバイスをしたい親世代。だが自分たちの就活時代とは社会環境が違い、子どもたちのキャリア観も未来に向ける視線も以前とは違う。若者たちは今、どのような視点を持って社会に飛び込んでいけばいいのか。時代の先を行く著名人として、宇宙へ3度飛行した経験を持つ、宇宙飛行士の野口聡一さんに上・下の2回に分けてキャリア形成の知見などを語ってもらった。(取材・文/上條昌史)
面白くて夢中になれるものに出合える
"宇宙"の視点を持ってほしい
社会は今、多様性に満ちている。働く場所はグローバルに広がり、共に仕事をする人は必ずしも日本人とは限らない。その中で、新社会人はどう生きていくべきなのか。
「私が就職活動してきた頃に比べると、今社会は圧倒的に国際化が進み、多様性にあふれています。その中で国内にはまだ、昭和の高度成長期から基本的なストラクチャーを変えずに存続している企業もあります。でも、これからはそれでは通用しない。若い人たちには、多様性が当たり前となった世界で、もまれながら成長してほしいと思います」
宇宙飛行士の野口聡一さんは、そう語る。