英語とは縁遠い新潟の片田舎で生まれ育ち、勉強はからっきし苦手。とくに英語は、be動詞もきちんと理解していない状態だった。それでも大学を受験、偏差値38の学部を2つ受験するも、どれも不合格……。それがいまやネイティブや帰国子女に間違われるほど英語を操り、YouTube「タロサックの海外生活ダイアリー」でさまざまな国籍の人々にインタビューしまくっている。いったい、どうやって英語を身につけたのか? 初の著書『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』で、超効率的に英語力が身につく勉強法を初公開! 本書より一部を抜粋・編集し、夢を叶えたとっておきの英語勉強法を全部教えます!

【英会話上達】<br />バカでもペラペラ! 結局、中学レベルの英単語と英文法で大丈夫な“本質的理由”

偏差値38……
どん底からのスタート
How to be an English speaker from scratch.

Hello, everyone! How you guys going? This is TAROSAC!

ボクのYouTubeチャンネル「タロサックの海外生活ダイアリー」は毎回、このお決まりのフレーズでスタートします。2013年2月にスタートしたチャンネルですが、おかげさまで2022年12月現在、登録者数が67万人を突破しています。

いまでこそ、さまざまな国籍の人たちに英語でインタビューする動画を配信し、「海外育ち?」「帰国子女?」「ネイティブみたい!」なんて、ありがたいコメントをいただくこともありますが、高3の頃は「be動詞」さえわからず、英語の偏差値は38以下だったのです。

そもそも、ボクは海外育ちでも帰国子女でもありません。むしろ、まったくの逆。新潟県の「ド」がつくような田舎町の出身ですし、18歳までは海外旅行の経験さえなく、地元では外国人を見かけることも、ほとんどありませんでした。そんなボクが、なぜここまで英語がペラペラになれたのか? これから、ボクの英語勉強法を余すところなく、本書でお伝えしていきます!

結局、中学レベルの
英単語と英文法で大丈夫

Junior High School level English vocabulary and grammar will do.

海外ドラマや映画などで、ネイティブスピーカーが英語を話しているのを聞くと、「しゃべるスピードが早すぎて聞きとれない」「発音がよすぎて、よくわからない」なんて感じる人が多いはず。それでも、「とりあえず、ボキャブラリーが増えれば、なんとかなるかも」と、英単語の暗記に挑戦して、途中で挫折してしまった人も多いでしょう。

でも実際のところ、ネイティブ同士の会話でも、日常会話は日本の中学レベルの英単語でほぼ成り立っています。英語のネイティブスピーカーが、会話で頻繁に使用する単語は一説には1000語だといわれています。1000語あれば、日常会話の85%を網羅できるそうです。そして、2000語あれば、会話の90%、新聞記事や小説の80~90%をカバーできるともいわれています。

一方、日本の文部科学省が定める学習指導要領では、中学で学ぶべき単語数は1200語とされてきました。「されてきました」というのも、2021年に改訂され、1600~1800語に増えたのです。しかし、そのうちの700語は、「milk(ミルク)」「girlfriend(ガールフレンド)」など、多くの人が日頃から“カタカナ英語”として使っている単語だといわれます。

会話の本質は
“難しくない表現”

いずれにしても、日常会話の9割近くは、中学レベルの英単語を知っていれば問題ないです。また文法に関しても、中学英語レベルを身につけておけば、ボクの経験上問題なく、複雑な構文などは日常会話では必要ありません。

実際、ボクがYouTubeチャンネルで外国人たちにインタビューするときも、むずかしい英単語や英文法はほとんど使いません。現在、ボクが住んでいるのはオーストラリア・シドニーですが、ヨーロッパや南北アメリカなど、世界中のさまざまな国からきた人が暮らしています。

そのため、非ネイティブ同士で英会話をすることが日常的な環境です。それなのに辞書で調べないとわからないようなむずかしい単語を使ったら、お互いにストレスになるのです。できるだけ、わかりやすい単語、カンタンな文法で話す。それが、英会話のコツの1つ。ふり返ってみれば、それは日本語での会話でも同じではないでしょうか?

※本稿は、『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』より一部を抜粋・編集したものです。