2022年は「戦」、23年はどうなる?
毎年12月に発表される「今年の漢字」を振り返りつつ、ダイヤモンド編集部が年末年始にお届けする名物特集『総予測』で、その当時の経済ニュースを学び直す本企画。前編『2022年の漢字は「戦」、歴代の“今年の漢字”とともに日本経済超ざっくり学び直し』では、1990年代後半~2000年代前半を振り返った。
2000年代は、抜群の支持率を誇った小泉純一郎内閣の下、「いざなみ景気」(02年2月~08年2月まで73カ月間続いた好景気)が経済をけん引した。ただ、好景気の恩恵が一部の層に偏ったこと、経済成長が緩やかであることから、好景気の割には「豊かさを感じない」時代でもあった。
構造改革や規制緩和が進み、製造業への労働者派遣が解禁されたことなども相まって、非正規雇用者が増大し、「一億総中流」と言われていた日本人に「格差」が拡大したという認識が広まったのもこの頃だ。