三井不動産レジデンシャルと三菱地所レジデンスが東京都港区に開発する超高級マンション「三田ガーデンヒルズ」。業界内では「数十年に一度」のビッグプロジェクトとささやかれる。ダイヤモンド編集部は、門外不出である三田ガーデンヒルズの販売価格表を入手した。特集『貧国ニッポン 「弱い円」の呪縛』の番外編では、三田ガーデンヒルズの間取りや広さ、価格の全容を余すところなく大公開する。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)
マンションマニアで話題沸騰
「圧倒的なラスボス」
「格別なる丘に、格別なる名邸を」――。
三井不動産レジデンシャルと三菱地所レジデンスが東京都港区の旧逓信省簡易保険局庁舎跡地に建設する「三田ガーデンヒルズ」は、パークマンション、サウスヒル、イーストヒル、ノースヒル、ウエストヒルの全5棟から成る計1002戸の大規模マンションだ。
1983年に竣工した「広尾ガーデンヒルズ」の系譜を受け継ぐ、業界最注目の超高級物件。三田ガーデンヒルズを紹介するパンフレットには「2社の叡智を、邸宅のすべてに結集する」とあり、三井不、三菱地の並々ならぬ意気込みを感じさせる。
世界的なデザイナーである星野裕明氏とサイモン・フレーザー氏が設計を担当。旧庁舎の部材を一部再利用・再現する外観や内装は、もはやマンションではなくラグジュアリーホテルの様相を呈している。
「三井×三菱」という強力タッグに加え、都心一等地の好立地と規模、帝国ホテルのコンシェルジュサービスを受けられることなどから、三田ガーデンヒルズはマンションマニアの間で「圧倒的なラスボス」と話題沸騰。今年10月からモデルルームの見学会が始まり、見学会のインターネット予約は数分でいっぱいになるほどの盛況ぶりだ。
さて気になるのは、三田ガーデンヒルズの実際の価格だ。公式ホームページやマンションポータルサイトには「未定」とある。誰にでも手が届く物件ではないことから、販売側が大々的には価格を公にしていない面もありそうだ。
今回、ダイヤモンド編集部は、三田ガーデンヒルズのモデルルーム見学者に配布された第1期1次の販売予定価格表を入手した。
最安値の部屋でも当然のように億を超え、20億円を超える部屋も存在する。本特集#4『三井不・三菱地・住友不…新築マンション、5億円台続々の「超強気値付け」頼みの綱は円安!?』で紹介したように、デベロッパーの強気な姿勢がにじむ。次ページでは、三田ガーデンヒルズ販売予定の価格表を完全公開しよう。