有楽町の東京交通会館にある「北海道どさんこプラザ」は、店内で販売されているソフトクリームやコロッケが人気で、その場で食べることができる。店内にはさまざまな物産品も並んでおり、バターであれば数十種類を展開。同じジャンルにおいて、村や町などそれぞれの商品が詰め込まれている。
ブランド総合研究所の田中章雄社長は「北海道どざんこプラザ」について、「いろいろな商品のジャンルやコーナーを探していると、『あっ!』っと驚く商品が突然現れる。それが、普段は見られない面白い商品であればつい買ってしまうという“宝探し”のような面白さがある。いつ行っても新しい商品が見つかることが最大の特徴であり、リピーター率も高く万人受けしている」と評価する。
2位の銀座一丁目にある「沖縄・銀座わしたショップ」は、入店した瞬間に「沖縄」という雰囲気を感じることができ、沖縄の魅力が満載。揚げたてのサーターアンダーギーを食べられるコーナーもあり、人気を博している。
同ショップは、2023年2月に現店舗から東京交通会館に移転する予定だ。移転リニューアルオープンを楽しみしている人も多いだろう。
道県らしさが出ている店舗は
集客率が高い
アンテナショップの人気は、普通のスーパーなどにはない商品があること。店舗によってそれぞれの道県の雰囲気も異なり“味”がある。そこにアンテナショップの面白さが詰まっているのである。
「アンテナショップは、道県らしさが出ている店舗の集客率が高い。逆に集客率はあるけれど上位にランクインしていないところは、その“県らしさ”が出ていないと推測できる」と田中社長は結論付けた。
コロナ禍により旅行が制限されたり自粛したりすることが増えた。そのため、アンテナショップを訪れることで旅行気分を味わえることも、ひとつの特典である。今後、ますます人気が上昇することは明らかだろう。
(フリーライター 西嶋治美)