ヤマト運輸が「置き配」のサービスを開始して5ヵ月たったことを受け、アンケート調査を実施。4人に1人が在宅時に「置き配」を利用していたことが分かった。リモート会議中や家事・育児などでチャイムを鳴らしてほしくない場合などに「置き配」を利用しているとの声があった。(カーゴニュース編集部)
4人に1人が在宅時に
「置き配」利用
宅配便ユーザーの約8割が「置き配」の利用経験あり――。ヤマト運輸(本社・東京都中央区、長尾裕社長)が実施したアンケート調査で、このような実態が明らかになった。
同社は今年6月から、5700万人以上が登録する個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」の会員を対象に、「宅急便」「宅急便コンパクト」の受け取り方法に「置き配」を追加。サービス提供から約5ヵ月が経ったことを受け、利用状況や今度の課題についてのユーザーの声を集めた。
調査は10月28日から11月11日までの期間、同社の公式LINEアカウントユーザーを対象に行い、1798人から回答を得た。
まず、宅配ボックスの利用を除く「置き配」の利用経験では、78.5%が「あり」(ヤマト運輸のサービスに限らず)と回答し、約8割が利用していることが分かった。地域別の構成では、北海道から九州・沖縄にいたる全国で利用率が75.5%~81.4%の中におさまっており、エリアによる大きな差は見られなかった。
利用経験「あり」の回答者に、在宅時と外出時のどちらで「置き配」を利用するか尋ねたところ、24.8%が「在宅時」と回答し、4人に1人が家にいる時に「置き配」を利用していた。回答者からは、リモート会議中や家事・育児などでチャイムを鳴らしてほしくない場合などに「置き配」を利用しているとの声があった。
「置き配」を利用する理由(複数回答)については、「ドライバーに何度も来てもらうのが申し訳ない」が89.5%で最も多く、次いで「家にいなくても荷物を受け取りたい」(79.7%)、「荷物が届くまで待たなくてよい」(53.0%)、「再配達の依頼が面倒」(51.3%)が続く。