のら:まず、今回の黒田さんの利上げで「住宅ローンが~」っていってるのちゃんちゃらおかしいなと思ってて。今までYCC政策で、10年国債0.25%で買っていたものを0.5%にするよってことでしょう? マイナス金利は据え置いているし。たったそれだけの話でブーブーいってるのどうなのって思いますけどね。
まあただ、これから住宅ローンを固定金利で借りて購入することを考えていた人は今より上がっちゃうので気の毒ですね。一方、変動金利は別のロジックで決まっているから、今んとこ慌ててなにかをするっていう感じでもないかなと。
――不確定要素は多いまでも、全てを破壊するような大きな変動はないのかな、と。
のら:あと、金利は将来の国の競争力を表してますよね。上げるときは日本の競争力が高まった時だよね。金利が爆騰するから固定金利にしよう、といってる人は日本の競争力が上がる方にかけてる人だよね。もしくは日本円が暴落して破産する方に。でもご破算になるときには金利爆騰以上に超インフレになるんで。保険料として固定にする必要はそんなに感じられないかな。
なめ:四の五の言ってられないんですよね。少しでも支払いを抑えたいと考えたときに。昔は1馬力で固定金利を選ぶ余裕があったけど……。いまはそういうことを考える余地がないんじゃないかなあ。変動金利はどんどん下がってる、0.2%ってところが出た。
のら:この1年で固定と変動の金利差が拡大しているんですよね。固定は銀行が将来のリスクヘッジのために上げてるんですけど、変動については銀行間の競争が激しいもんだから0.01ポイント台の争いになっている。そういうところで借りられている人は、10年後にすごい勢いで元本減るので。賃貸に比べると貯金がたまりますよね。低金利の時に与信を使ってどんどん貯金するのが令和の時代の庶民の資産防衛術なのでは。金利上昇を怖がっている人は一定数いますけどね。
なめ:もしかしたら、そういう人はそもそも僕らの前に現れていないのかもですね。今、家買うなんてバカのやることだ、って思ってそもそもモデルルームに来ない。
つばさ:家買うときは勢いが大事ですからね。城北も値段がかなり上がっているので、二馬力でギリギリで買う、変動ローン利用の人が圧倒的に多いです。りそなもいままで0.4%だったのが0.3%で下がってきてるので、それなら買えるという風になってる。
――事業用の不動産向け融資はどうですか? 融資引き締めなどはありますか?