用語集

(※1)大手町プレイス 東京駅前の旧逓信総合博物館などの跡地に18年に完成した大型複合ビル。住友商事が入居する棟の政府保有分を4364億円でヒューリックを中心とする企業連合に売却すると、22年11月に発表された。国内の不動産取引で過去最大の金額。

(※2)キャップレート 不動産の期待利回り。賃貸収入を取得価格で割ったもの。取得価格が高いほど下がる。

(※3)目黒雅叙園 中国の政府系ファンドCICが、保有していた目黒駅前のホテル・オフィスの複合施設。Amazonジャパンなどが入居していることで知られる。現在カナダ本拠の大手投資ファンドのブルックフィールドが約1800億円で優先交渉権を得ているが、1月5日現在も契約には至っていない。

(※4)レジバルク 複数の住宅物件をひとまとめにしたもの。

(※5)虎ノ門パストラル 2007年に森トラストが約2300億円で跡地開発を落札したホテル。当時は高値の落札で話題となった。現神谷町トラストタワー。

(※6)レンダー 不動産投資などに対しての資金の貸し手のこと。一般的には銀行やノンバンクをはじめとした金融機関がレンダーとなる。

(※7)流動化 所有不動産をSPC(特別目的会社)に売却することにより、その不動産が生み出す資産価値・キャッシュフローを原資とする資金調達を行うこと。08年のリーマンショック前まで盛んに行われてきた調達手法。

(※8)長プラ 長期プライムレート。金融機関が、企業に対して資金を、1年以上貸し付ける際の最優遇貸出金利のこと。昨今は銀行が発行する5年もの普通社債の発行利率やスワップレートなど、市場における金融機関の資金調達レートを参考に、一定の利ざやを上乗せして決定されている。従来、金融機関の長期貸付金利として採用が多かったが、現在ではこれを採用しているケースは非常に少ないという。

(※9)YCC イールドカーブコントロール 日本銀行が2016年9月に導入した「長短金利操作付き・量的質的金融緩和」の枠組みの一つ。政策金利の誘導目標に加え、長期金利の誘導水準を定め、その水準になるよう国債買い入れを実施すること。

(※10)ノンリコのアップフロント ノンリコ:担保となる不動産から生じるキャッシュフローのみを返済原資とするノンリコースローン。
アップフロント:ファイナンスの組成に対し、貸し手の融資団に融資総額の一定比率で支払われる手数料のこと。