EVなら中国製、東南アジアの消費者トレンドコラートにある長城汽車のディーラー
PHOTO: RIVER DAVIS/THE WALL STREET JOURNAL

【コラート(タイ)】教員のウィモンシリ・ボーニョパコルンさん(35)は、夫が仕事で約260キロメートル離れたバンコクに引っ越したとき、週末に会いに行くため車の購入を決めた。

 彼女は、中国メーカーの電気自動車(EV)の中に、同じようなサイズのガソリン車より価格が安いものが数車種あることに驚いた。「EVは超高価というイメージがあった」と言う。

 タイのEV市場は今のところ、世界の自動車業界においては丸め誤差程度の小規模にとどまっている。ただ、世界の自動車メーカーにとって懸念材料だとアナリストらが指摘する幾つかのトレンドを示している。

 トヨタ自動車やいすゞ自動車などの日本企業が長年にわたり自動車市場の大部分を支配してきた東南アジアで、政府の補助金を受けた中国製EVが価格リーダーとして台頭している。これは米国のような先進国とは対照的だ。先進国では一般的に、高い環境性能に対して追加でお金を出す余裕のある人たちがEVを購入する。