*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2023」の「成功する就活への実践知識」を転載し、一部加筆したものです。
大学の「就職課」が「キャリアセンター」に変わり始めたのは、今から20年ほど前のこと。就職活動にとどまらず、卒業後までを見通したキャリア設計を支援する。大学それぞれの学生の気質に合った企業とのマッチングなど、“ならでは”の機能を積極的に活用しよう。
就活生の可能性を広げる
内定獲得までの伴走者
自分の可能性を最大まで広げるため、就活には良き伴走者が必須だ。そこで着目したいのが、就活生を全力で支援してくれる大学の「キャリアセンター」である。
その支援内容は、エントリーシートの作成や面接の指導、自己分析・適性診断へのアドバイスにとどまらない。内定をもらえない学生に励ましの電話を掛ける「親身なサポート」を行うところや、ハローワークまで足を運んで求人を探すキャリアセンターもある。
就活生にとっては何とも頼れる存在なのだが、残念なことに利用する学生は年々減少しているという声もある。
「昔から就活への意欲が低い学生はいましたが、その層が増えたわけではありません。就職情報会社の情報の方が“格上”と考える学生が増えているのでは」とこぼすのは、都内私立大学のキャリアセンタースタッフだ。平素から授業直前の教室に出向いてセンターの利用を呼び掛けているという。