日本酒の醸造免許は60年、新規では下りず、酒造りを目指す人は、どぶろくを含む「その他の醸造酒」の免許を取得するか、規制のない海外へ出る。立川さんが選んだファントムブルワリーは、醸造先の免許で酒を造る方式故に純米酒も醸せる。蔵により設備、水、環境が違い難しい面もあるが「制約こそが創造を生む」と奮起。目標はこの地で田を手掛け、酒蔵を立ち上げること。復田と地域復興を米の酒で突き進む。

新日本酒紀行「ぷくぷく醸造」ぷくぷく醸造のホップサケ モザイク
●ぷくぷく醸造・福島県南相馬市小高区本町1-87 小高パイオニアヴィレッジ●代表銘柄:ホップサケ、ホップどぶろく、純米酒●杜氏:立川哲之●主要な米の品種:天のつぶ、コシヒカリ、雄町
新日本酒紀行「ぷくぷく醸造」立川哲之さん Photo by pukupuku brewing、Yohko Yamamoto
新日本酒紀行「ぷくぷく醸造」修業先の蔵元、佐々木酒造店の人たちと。設備を借りて酒を醸す Photo by pukupuku brewing、Yohko Yamamoto