東大・精神保健学教授が教える「自分のネガティブな感情のコントロール法」写真はイメージです Photo:PIXTA

目標達成のために我慢しがち…それでもうまくいかないワケ

 新しい年になると、人は新しい目標を掲げがちだ。仕事での成功、さらなるキャリアアップを目指すという人や、資格を取ったり、語学を習得したりするために勉強に励もうという人はかなり多いことだろう。

 その一方で、仕事の成功のためには自分の感情を抑え込まなければならないと思っている人も多いのではないだろうか。腹が立つことでも、嫌なことでも、とにかく自分の中に抑え込んで、ときどき酒やスイーツ、買い物やギャンブルなどでストレス発散して、また頑張って目標を達成しようとする。

 しかし、そういうふうにして立てた目標は、往々にして達成されない。一生懸命頑張っているのに、なぜそうなってしまうのだろうか。

「自分の感情を中に抑え込もうとすると、感情は私たち自身が予想もしていないようなところで必ず噴出します。抑え込んだはずの感情によって思考や行動が影響を受け、自分でもコントロールできなくなってしまいます。ストレス発散もときには必要ですが、本当に自分の目標を達成するためには自分の感情をしっかり見ることが大切です」

 そう語るのは、うつ病予防などメンタルヘルスに関する研究に取り組んでいる東京大学大学院医学系研究科・精神保健学分野の西大輔教授だ。

 例えば、酒を飲んでストレスを発散して、感情をコントロールできていると思っている人もいるかもしれない。しかし、何かしら悲しいことや辛いことがあって、その心の問題をアルコールの力によってウヤムヤにしているケースが少なくない。

 では、どうすればよいのか。ある方法があるという。