ディスプレイが高くなるのが良い

 スタンドを利用するメリットは二つある。一つは、ディスプレイの高さが上がることだ。最近はノートパソコン全盛で、デスクトップは2割程度しか売れていない。しかも、新型コロナウイルス禍でモバイルノートパソコンが一気に普及した。画面サイズは12~14インチ程度の製品が主流で、気軽に持ち歩けるのがいいところだ。

 とはいえ、デスクトップに比べると画面が小さく、見下ろす形で使うことになる。これが肩こりや首の疲れにつながるのだ。自然に前を見た高さか、10度の見下ろし程度が疲れない角度といわれているのだが、モバイルノートはかなり下向きになる。

 そこでスタンドを利用すると、パソコン画面の高さが上がって疲れが軽減されるのだ。

 パソコンの画面サイズやテーブルの高さに合わせて角度調整ができる製品が多く、非常に便利だ。折りたたみの製品でさえ、角度調整ができる。

折りたたみのアルミ製スタンドこちらは折りたたみのアルミ製スタンド Photo by S.T.
組み立てて利用このように組み立てて利用するのだが、角度調整が可能だ Photo by S.T.

実は斜めだと入力しやすい

 パソコンの角度が斜めになると使いづらいように感じるかもしれないが、実は、平らな机に置くよりもタイピングがしやすい。

 手をやや上に向ける形で、斜めにした方が打ちやすいのだ。最近のノートパソコンの多くが、ディスプレイの後端を利用して斜めにせり上がるように設計されている。実際に使ってみると、斜めのキーボードは疲れが少なくて驚くだろう。

 もちろん、パソコンのサイズや自分の手の大きさ、テーブルの高さなどによって好みの角度は異なるのだが、角度を調整できる製品なら使いやすい角度に設定できるわけだ。