米電気自動車(EV)メーカー、テスラの投資家デーは「うわさで買って事実で売れ」というウォール街の古い格言を地で行くものだった。待ちに待った1日のイベントは期待外れだった。説明会で恒例の数字や日程が示されなかったことは驚きではない。テスラは中期目標を追うわけではないし、することも一般的な企業とは違う。期待外れだったのは、不完全燃焼の感が残ったことだ。一番の失望は製品がなかったことだ。確かに新製品発表会とは銘打っていなかったが、テスラの急成長の命綱であるEVセダン「モデル3」の後継モデルで、価格2万5000ドル(約340万円)の「モデル2」については多くの人が知りたがっていた。イベントでは次世代プラットフォームによる生産効率化の説明に多くの時間が割かれた。それにもかかわらず、試作品も完成予想図もスケジュールも示されず、実際に何を作るのかを知る手掛かりは得られなかった。
テスラの投資家デーは期待外れ
一番の失望は新製品の発表がなかったこと
有料会員限定
あなたにおすすめ