給与収入だけで老後資金をまかなえるのか不安に思う人が増えている。多くの人にとって「投資」が避けて通れない時代になってきた。資産を増やすという点で大きな選択肢の1つになるのが株式投資だ。「株投資をはじめたいけど、どうしたらいいのか?」。そんな方に参考になる書籍『株の投資大全ーー成長株をどう見極め、いつ買ったらいいのか』(小泉秀希著、ひふみ株式戦略部監修)が3月15日に発刊された。「ひふみ投信」の創始者、藤野英人氏率いる投資のプロ集団「ひふみ株式戦略部」が全面監修した初の本。株で資産をつくるためには、何をどうすればいいのか? 本連載では、特別に本書から一部を抜粋・編集してその要旨をお伝えしていく。

【株式投資必修講座 ステップ 9-1】株で資産をつくるために忘れてはけない、大事な3つの視点Photo: Adobe Stock

リスク管理で大事なのは、資金分散と時間分散

 株式投資を成功させるためには、儲けるノウハウと同じくらいリスク管理がとても重要になります。

 リスク管理というのは、さまざまなリスクを想定して対策を打ち、予想外のリスクに見舞われても損失を最小限にするように対処することです。

 優れた知識やノウハウがあるのに、リスク管理を怠ったために大失敗してしまったという投資家は数多くいます。

 リスク管理において大切なのは、

 ①資金分散、時間分散
 ②投資理由の明確化

 ③間違いに気づいたら損切り

 の3点です。

 資金分散というのは、1つの銘柄に投資する資金を限定することです。

 どの程度資金分散するかは、その人の性格や資金事情や考えにもよります。1つの目安としては、「1銘柄への投資額は投資資金の20%程度まで」と考えるといいでしょう。

 たとえば、株式投資の資金が100万円なら、1銘柄への投資金額を20万円程度までに抑えるのです。そうすれば1つの銘柄に想定外の事態が起きても、投資資金が致命的に減少することは避けられます。

 時間分散は、投資タイミングを何回かに分けることです。

 投資家としては一番良い投資タイミングで一気に投資できるのが理想ですが、ベストの投資タイミングをズバリ見極めるのはかなり難しいことであり、現実的には本連載で紹介するさまざまな知識を利用しながら、「だいたいこのあたりかな」と手探りで投資タイミングを計ることになります。

 ですから、一度に投資資金を投入するのではなく、できるだけ投資タイミングを分けて手探りするように投資していくのがいいでしょう。

 資金分散・時間分散というのは、要するに、株は一気に買わないで少しずつ買っていこう、ということです。

小泉秀希(こいずみ・ひでき)
株式・金融ライター
東京大学卒業後、日興證券(現在のSMBC日興証券)などを経て、1999年より株式・金融ライターに。マネー雑誌『ダイヤモンドZAi』には創刊時から携わり、特集記事や「名投資家に学ぶ株の鉄則!」などの連載を長年担当。『たった7日で株とチャートの達人になる!』『めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ザイが作った「株」入門』ほか、株式投資関連の書籍の執筆・編集を多数手がけ、その累計部数は100万部以上に。また、自らも個人投資家として熱心に投資に取り組んでいる。市民講座や社会人向けの株式投資講座などでの講演も多数。
ひふみ株式戦略部
投資信託ひふみシリーズのファンド運用を担うレオス・キャピタルワークスのメンバーにより構成された本書監修プロジェクトチーム。
ひふみ投信:https://hifumi.rheos.jp/