理系学生の就職注目企業の傾向とは
新卒入社社員のクチコミも紹介
「理系学生が選ぶ、就職注目企業ランキング」のトップ3は、1位エヌ・ティ・ティ・データ、2位アクセンチュア、3位日立製作所となった。
4位以下には富士通、ソニーグループ、パナソニック、日本電気(NEC)などが入っており、エンジニア職や研究職を有するメーカー系企業がランキング上位になりやすい傾向が見られた。他にも、SCSKや日鉄ソリューションズといったSler・ソフト開発関連企業も注目が高い。
「答えのない課題を具体的なシステムアーキテクチャに落とし込んでいく仕事が多く、それをリードする立場になるので、そういったチャレンジをしたい人には向いている。(SE、男性、日鉄ソリューションズ)」
日鉄ソリューションズはシステムインテグレータということもあり、情報系出身の社員が多いと思われがちだが、実は電気・電子、機械、数学、物理、生物、化学といった情報系以外の理系学部出身者も数多く活躍。高度な専門性、広い経験、強いリーダーシップを備えた実行力のある人材を輩出するために「NSSOLアカデミー」という育成機関を設けるなど、独自の人材育成をしている。
「若手社員のうちからスケールが大きいプロジェクトに参加が出来、自分が設計・開発したものがそのプロジェクトの製品の一部となるため、個々の仕事にやりがいを感じることが出来る。(研究開発、男性、三菱重工業)」
三菱重工業は民間航空、輸送、発電所、ガスタービン、機械、インフラから、防衛・宇宙システムにいたるまで、陸・海・空、宇宙まで業務が幅広い。いろいろな経験ができる上に、新入社員研修といった階層別の教育のほかにも、各種技術教育、職種別の教育、グローバル教育などさまざまな教育が用意されている。またディスカッション型の研修も多く、選抜型の教育では海外グループ会社に数か月派遣される若手海外派遣研修や留学制度もある。
理系学生に共通して見える傾向は、技術を磨いて専門性をより高めたいという人が、プロジェクトが多彩な大手企業を希望しているということだ。
学生たちが興味を持つのは、必ずしも大企業・有名企業ばかりではない。注目される企業には理由がある。企業選びに迷っている学生は、こうした口コミも参考にするといいだろう。
(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)