2024年入試対応!わが子が伸びる中高一貫校&塾&小学校#13Photo by Seiko Nomura

学費が安く、ピーク時には10倍もの倍率を記録した都立中高一貫校。しかし、2022年入試では倍率が急低下し、直近23年も同様だった。特集『わが子が伸びる中高一貫校&塾&小学校』(全29回)の#13では、都立中高一貫校倍率低下の理由とともに、「倍率低下=易化」とはいえない背景を解き明かす。(ダイヤモンド編集部 野村聖子)

23年も倍率低下止まらず
それでも易化していない理由とは?

 私立中学校よりも格段に学費が安く、6年間の一貫教育が受けられる公立中高一貫校。

 東京都では2005年から運用が開始されたが、私立の学費が高い東京で、お得に中高一貫校に通えると人気が沸騰。ピーク時には受験倍率が10倍を記録した学校も出たほどだった。

 しかし、21年、22年と2年連続で倍率が急降下。特に22年は三鷹以外の9校で倍率が5倍を切る前代未聞の事態となった。

 次ページでは、2023年入試における都立中高一貫校の最新序列、そして倍率低下でも“易化した”といえない事情を解説する。