2024年入試対応!わが子が伸びる中高一貫校&塾&小学校#14Photo:PIXTA

「SAPIXの中央値はMARCH」――。年末年始にかけて、作家・藤沢数希氏の新刊内のツイートがSNSで大きな反響を呼んだ。中学受験のコスパは低いのか?特集『わが子が伸びる中高一貫校&塾&小学校』(全29回)の#14では、昨年11月に上梓した『コスパで考える学歴攻略法』も話題の藤沢氏に、件のツイートの真意を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 野村聖子)

「SAPIX=MARCH」は
悲惨な末路なのか

――「SAPIXとかで中学受験して私立中高一貫校に1000万円課金して、それでも受かる大学の中央値はMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)に届かない」という昨年12月のツイートで、中学受験(中受)かいわいに衝撃が走りました。

 親が子どもに中受をさせる目的、それは公立中学・高校に進学するよりも良い大学に入れると信じているからで、校風とかいろいろ言われますが、正直、費用対効果の評価としては大学進学実績が一番気になるところですよね。

 ですから、今回の「SAPIXの中央値がMARCH」に対するSNS上の反応というのは、多くの親が大変な中受の成果としてMARCHでは「コスパが低い」と考えていることの表れですよね。

 でも、冷静に考えればこれは当たり前のことであり、むしろMARCHなら成功です。中受に参加している親の期待が高過ぎるんですよ。

――なぜ“当たり前”なのでしょうか。

次ページでは、「SAPIXの中央値はMARCH」は当たり前だと断言する真意、高い塾代をつぎ込む一般家庭が中学受験で大損しないためのアドバイスを藤沢氏が明かす。