昨年カタールで開催されたサッカーW杯の日本代表のゴールキーパー・権田修一選手(Jリーグ清水エスパルス所属)は、「子煩悩」「愛妻家」としても知られる。そこで、「父親が『家族』のことを第一に考え行動することが、日本をより良くする」と考え実践的な活動をしているNPO法人スーパーダディ協会が、「スーパーダディアワード2022」を表彰した。権田選手が父親として小学4年生になる息子とどう接しているのか聞いた。(聞き手/NPO法人スーパーダディ協会代表理事 高橋一晃、構成/ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)
息子が生まれて「もっと上に行きたい」という気持ちが強くなった
僕は、妻と息子3人家族です。妻は僕がこの世の中で唯一、何も気にせずに会話ができる人です。息子の前で常にかっこいいお父さんでいたいと思うので、妻の前では何でもさらけ出せるような関係かなと思います。
一方、息子は、“モチベーションそのもの”ですかね。僕はサッカーをやっていて、静岡に住んでいると、皆さん私のことを知っています。しかも苗字が結構珍しい苗字なので、例えば、息子と病院に行って権田さんって呼ばれると注目されるので、僕がしっかりしてないといけない。周りから見られる立場である仕事である以上、息子にそれを誇ってもらうようなお父さんでいたいなあっていうのは、サッカーだけではなく一人の人間としてのモチベーションにつながっています。
息子が生まれてから、もっと頑張ろう、もっと上に行こうと思いました。言い方悪いですけど、もっと有名になり、名が知れることで大変なことも当然あるんですけど…でも、今後もし息子がサッカー選手とかを目指すとなったら、かっこいいって思ってもらえるような存在でいたいです。W杯の後にメディアに出させてもらったりして、息子はそういうお父さんがかっこいいと思ってくれているみたいなんです。
W杯ドイツ戦のときに「マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)」でもらったトロフィーも、息子がすごく喜んでくれました。ユニフォーム着て家で写真を撮ったり、息子が喜んでくれたりすることで「もっと頑張ろう」というモチベーションになります。
ただ、つらいと思うこともあります。