GWに突入した。ただ、頑張っているのに成果が出ないと悩んでいる人も多いかもしれない。
そんなときおすすめなのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。急成長企業「アンカー・ジャパン」CEOの猿渡歩氏、初の著書だ。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。
そんな本書を推薦するのが、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」著者・わびさんだ。
わびさんは、自衛隊などの社会人経験で身につけた仕事術、メンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterフォロワーは15.7万人を突破、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。
書評家としても鋭い論考を投げかけるわびさんに、『1位思考』を活用しながら、新年度をらくらく乗り切る知恵をシェアしてもらおう。
「ながら勉強法」のメリット
Q:猿渡さんは「Audibleを聴きながら筋トレ」など「ながら勉強法」を推奨しています。ただ、読者の中には「ノイズをシャットアウトしないと集中して勉強できない」という人もいそうです。
そこで、メンタルダウン経験&戦略家の視点から、「ながら勉強法」のメリットを語っていただきつつ、「ながら勉強ができない人」に共通する特徴ワースト1があれば教えてください。
わび:「ながら勉強法」ができるようになると、時間の予備を獲得することができます。
私がいた自衛隊では、予備は戦勢支配の主要な手段と教えられます。
つまり、時間の予備ができると、主体的に生きれるようになるし、気持ちにも余裕が出てきます。
私も時間の予備をたくさん確保したいので「ながら勉強法」を活用しています。
でも、最初はなかなかできませんでした。
「1割でも残っていたらマシ」と考えたら起こった奇跡
というのも、余計な「完璧主義」が邪魔したからです。
当初、「ながら勉強法」をしたとき、Audibleで聞いた内容は1割くらいしか記憶に残っていませんでした。
これでは効果がないとやめていた時期もありました。
しかし、「1割でも残っていたらゼロよりマシ」という考えになってから、続くようになり、続けているうちに、聞いた内容の5割くらいは残るようになりました。
なので、「ながら勉強ができない人」の習慣は、余計な完璧主義かもしれませんね。
『1位思考』には、余計な完璧主義者だった、かつての自分に読ませてあげたい「ながら勉強法」が詰まっています。
新年度のスタートと五月病対策の参考になります。なにかモヤモヤする人、現状を変えたい人は、読んでみることをおすすめします。