私の知り合いの有名企業の課長は、引き出しに鍵をかけないと絶対に帰らないそうです。鍵をかけ忘れた時はいてもたってもいられずに、帰宅していても鍵をかけるためだけに1時間もかけて会社に戻るといいます。
というのも、重要書類をシュレッダーにかけられて足を引っ張られたことがあり、その時に会社の人間は誰も信用できないと、肝に銘じたとのことです。
この話は極端な例だとしても、ストレスから部下にきつく当たったり、嫌味を言ったりする嫌な人は数多く存在します。八つ当たりされた部下もストレスがたまりますから、今度はより弱い立場の人に八つ当たりをするという悪循環が始まります。
自分なりにストレスを発散する方法をもっておかないと、誰もが八つ当たりをする嫌な人になりかねませんので、注意が必要です。「明日は我が身」かもしれないのです。
ただ我慢するのではなく、
毅然とした態度を見せる
「ストレスは他人にぶつけてしまえ」という八つ当たりタイプには、前出の私の知人のように、相手につけこまれる「落ち度をつくらないこと」が重要です。
相手にささいなミスをしつこく追及されて、「そこまで言わなくても……」と不満に思ったとしても、ミスはミスです。「この上司から頼まれた仕事は完璧にする!」くらいの気概をもって仕事に取り組みたいところです。
そのうえで、八つ当たりをされるのは、「こいつに八つ当たりをしても文句を言わないだろう」と、相手からなめられていることは明白です。
そんな相手に対しては、ただ我慢するのではなく、「理不尽な仕打ちには黙っちゃいませんよ」という毅然とした態度を見せることが重要です。
つねに反抗的な対応をするのではなく、ここぞというタイミングを見計らって牙をむくのがポイントです。