どの職場にも、必ずといっていいほど「嫌な人」はいる。嫌味な上司、理屈っぽい反抗的な後輩、陰口をいう同僚――。弁護士の後藤千絵氏の著書『職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術』からの一部抜粋で、どんな職場にもいる、7つのタイプの「嫌な人」を紹介。それぞれへの対応策をレクチャーしていく。
家庭のストレスを職場で発散、
理不尽に部下に八つ当たり
前回は、「職場の嫌な人」7つのタイプのうちの3番目、自己愛や承認欲求が強い「かまってちゃん」タイプへの対処法を紹介しました。今回紹介するタイプ4は、ストレスを他人にぶつける「八つ当たり」タイプです。
ストレスをため込んで他人に八つ当たりする人は、どの職場にも必ずいます。
家庭のストレスを職場に持ち込む人、あるいは、職場でのストレスを家庭に持ち込み、それがモラハラやDVを引き起こす原因となっている人……。
ストレスを発散する場が「職場」なのか「家庭」なのか――それはつまるところ、どちらに「いい顔」をしたいかで決まります。ストレスのはけ口にされる側は、要は「なめられている」側だということです。
私が相談を受けた中でも、家庭では妻に頭が上がらず、何かと我慢を強いられる腹いせに、部下をいびったり、いじめに加担したりする人の話をよく聞きます。