東京海上グループ3社目となる少額短期保険会社(少短)、Tokio Marine Xが始動した。少短市場には大手生命保険・損害保険各社が2018年ごろから子会社を設立するなどして相次いで参入している。同社は最後発での参入となるが、どのように市場を攻めるのか。宮谷恒平社長に、今後の戦略と意気込みを聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 藤田章夫、片田江康男)
社名に込めた3つの「X」
ホワイトレーベル型の少短を目指す
――Tokio Marine Xという社名には、さまざまな想いが込められていると聞きました。
Xには三つの意味があります。一つは保険のDX(デジタル・トランンスフォーメーション)を実現すること。二つ目は、保険会社としてスマートで心地よいCX(顧客体験)を提供すること。三つ目はビジネスパートナーとクロスオーバーし、イノベーションを生み出すという想いです。
三つ目のクロスオーバーですが、異なる要素が境界線を越えて交ざり合うことをイメージしています。当社はホワイトレーベル型の少短会社として事業をスタートさせています。業種も文化も違うビジネスパートナーと交ざり合うことで、新たな価値を創造していきたいと考えています。
――ホワイトレーベル型の少短について、改めて教えてください。