「教えを乞うふり」をして
質問攻めにしてみては

 残念ながら、完璧主義者の性格を変えることは難しいです。もし、このタイプにミスをネチネチと責め立てられたとしても、あまり気にしないことです。

 先ほども述べたように、他人のミスを発見し、責め立てることで、優秀な自分を再確認したり、優越感に浸ったりしているだけだからです。

 要は、「自分に酔っている」のです。

 このタイプにネチネチと責め立てられたとしても、軽く受け流しましょう。

 うなだれた様子で神妙に話を聞いているふりをしつつ、心の中で舌を出して、軽く受け流すくらいが、あなたの心を守るにはちょうどいいのです。

 また、もう少し能動的に働きかけ、相手をぎゃふんと言わせる方法もあります。

 完璧主義者といっても生身の人間。そもそも、完璧な人間なんてこの世に1人もいません。

 ですから、教えを乞うふりをして、いろいろと質問攻めにすると、必ずボロが出ます。相手が知らないことが出てきたら、

「あれ、意外ですね」「当然、ご存じだと思っていました……」

 などと、やんわりと指摘をして、ちょっとした意趣返しをするのです。

 少し意地悪な方法ですが、完璧主義者のしつこい攻撃をかわすには、これくらいしても問題はないでしょう。