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【精神科医が教える】人を見る目が高まる“精神科医のテクニック”Photo: Adobe Stock

精神科医の人間観察

年齢を重ねて人づき合いの経験が豊かになると、人を見る目は長けてくるものですが、相手の本性というのは意外とわからないものです。

とくに職場では、“負の性格”を隠して自分を表面的にとりつくろいがちですから、あるタイミングで「こんな人だと思わなかった」ということは起こりやすいです。

人を見る目というのは難しいということですが、そんななかでも精神科医が患者さんを診るとき、よく人間観察をしています。

五感を研ぎ澄ます

精神科医は、患者さんが診察室に入ってきたときから、表情や仕草、身のこなし、挨拶の仕方などをなんとなく観察しています。

服装が乱れていないか(整っているか)、場違いな格好をしてないか。丁寧な言葉遣いをする人もいれば、初対面でも砕けた話し方をする人もいます。

雑談が上手い人もいれば、砕けた話が苦手な人もいますし、うわべは丁寧だけどなんとなく尊大な印象の人もいます。

相手を見ているようで見ていない

さらには香水の匂い、タバコの匂いなど、わりと初期の段階でいろんな情報を得るわけですね。

いずれにしても、言葉だけをとらえていては、相手の本質を見失いがちだということ。人は相手を見ているようで、あんまり見ていないものなのです。

自分が発する情報も意識する

目にする情報すべてをキャッチするように、しっかりと意識づけすることで、人を見る目が養われてきます。

とはいえ、人間というのは単純ではありませんから、すべてを把握することはできません。それでも、相手の情報を積極的に得ようとすれば、ある程度のプロファイリング(内面の分析)はできるようになります。

逆にいうと、相手の五感(視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚)にうったえる自分自身が発する情報を意識することも大切だということです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。