「計算結果の暗記」という記憶力レッスン

ところで、かけ算の基本である、九九について考えてみましょう。九九は暗記ですので、例えば、「6×8=48」と答えが瞬時に求められますね。正確性とスピードが求められる「計算」において、「(計算結果の)暗記は、最強の計算法」といえます。

以前聞いた話ですが、ある暗算の世界大会の優勝者は、膨大な量の計算結果を暗記していたそうです。計算結果を暗記しているのですから、計算をして答えを求めようとする場合に比べて、スピードが圧倒的であることは容易に想像できます。

おみやげ算は「暗算」法ですが、11×11~19×19の計算結果の「暗記」につながることも多いです。つまり、「11×11~19×19」は81通りしかないので、おみやげ算を反復練習しているうちに、例えば、「12×16=192」や「17×18=306」などの計算結果を暗記してしまうケースがけっこうあります

暗記は最強の計算法ですから、計算結果を多く暗記している方は、11×11~19×19をひとつひとつ時間をかけて計算する場合に比べて、相当な計算力が身についているといえます。さらに、計算結果の暗記は、良い記憶力トレーニングになると言えるのではないでしょうか。

さまざまな計算法がありますが、おみやげ算を、そのひとつに加えてみるのはいかがでしょうか。まずは、11×11~19×19の暗算をマスターしましょう。小学生の計算力強化はもちろん、大人の脳トレとしても役立つ『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』がおすすめです。