北大西洋で沈没した豪華客船「タイタニック号」を見学するツアー中の潜水艇タイタンが海中で消息を絶ち、乗船客5人が死亡したとみられる事故。潜水艇の安全性が不十分だった可能性が指摘される中、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどは、潜水艇の運営会社が乗船客に対して、「死亡しても責任は負わない」という免責の書類に署名させていたと報じた。
過去には安全性について、懸念が指摘されていたことも複数のメディアが報じている。
潜水艇だけでなく、バンジージャンプやスカイダイビングなど、危険をともなうレジャーは少なくない。もしも、利用客が「死亡しても責任は負わない」という書類にサインしたうえで、事故が発生してしまった場合、運営会社は本当に責任から逃れることができるのだろうか。消費者問題にくわしい上田孝治弁護士に聞いた。