エヌビディアのジェンスン・フアンCEOPhoto:SOPA Images /gettyimages

 米半導体大手エヌビディアは人工知能(AI)革命の黎明(れいめい)期を主導する存在として台頭しているが、大小のライバルがその差を縮めようとしている。

 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やインテルなどの大手半導体企業は製品ラインの拡大に数十億ドルを投じており、スタートアップ企業は、半導体大手に成長しそうな候補を探している投資家を引きつけている。一方、アマゾン・ドット・コムやグーグルなどのクラウドコンピューティング企業は、独自のチップを開発し、この分野で大きなプレーヤーになりつつある。

 現在のAIブームは、オープンAIが昨年終盤に「ChatGPT(チャットGPT)」を一般公開したことがきっかけだった。同ツールは、プロンプト(指示)に応じて理路整然とした文章を生成し、人々の想像力をかき立てた。この注目度の高さが、チャットGPTをはじめとする、いわゆる「生成AI言語システム」の開発・実装を可能にする半導体チップへの投資を促すことになった。