──「秋田 眞壁屋のうどん」を製造販売されているそうですね。秋田といえば、稲庭うどんをはじめとしたうどんの産地として知られていますが、御社も古くからうどん作りに取り組んでこられたのでしょうか?
眞壁 いいえ、うどんの製造販売会社としては、かなり後発の部類に入ります。
弊社は1947年に創業し、当初は名産の秋田杉の製材業を営んでいました。その後、不動産業も始め、2本柱の事業を展開していたのですが、時代の流れからどちらも先行きが厳しくなってきたことから、新たな成長事業を模索し始めました。「需要が安定していて、日持ちがする」という理由から、81年より乾麺のうどんの製造に乗り出したのです。
さらに私が2000年に入社すると、オリジナルのうどんの研究開発を始めました。こうして完成したのが「秋田 眞壁屋のうどん」です。おかげさまで乾麺でありながら、日本を代表する料理人の方に使っていただいたり、高級ホテルで採用されたりしています。栃木県宇都宮市の東武宇都宮百貨店の食品コーナーにも置かれています。
──後発ながら、それだけ品質が認められているのですね。秋田 眞壁屋のうどんの特色を教えてください。
眞壁 乾麺でありながら生麺のような、しなやかでつるつるした食感を実現していることです。伸びにくく、煮込みうどんや鍋物の締めのうどんに使っても煮崩れしません。洋食や中華料理などでも使われています。