ランキングでは、大規模1位がレバレジーズグループ、中規模1位がフロンティアホールディングス、小規模1位がAphros Queenという結果になった。以下の表は、各規模のランキングである。

「働きがいのある会社」若手ランキング最新版、働きやすさの必要条件とは?「働きがいのある会社」の中から特に若手の働きがいに優れた企業を規模別に上位5社選出したもの。GPTWジャパンの資料を基にダイヤモンド・ライフ編集部作成
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 各規模1位の企業の評価ポイントは以下の通りだ。

・レバレジーズグループ(大規模1位)
育成や配属、昇進昇格などあらゆる場面で「個々のポテンシャルを信じて任せる文化」が実践されている。新卒・中途に関わらず入社者を歓迎する風土や丁寧なオンボーディングの仕組みがあり、高いレベルでの連帯感が醸成されている。

・フロンティアホールディングス(中規模1位)
「企業は、社員の幸せのために存在する」という原則に則り、従業員の自己実現を支援するさまざまな施策が行われている。従業員は、能力開発機会の充実を評価しており、自身の仕事に特別な意味を感じ、仕事に行くことを楽しみにしている。 

・Aphros Queen(小規模1位)
年齢やこれまでのキャリアに関わらず入社後は手厚い研修機会があるなど、全員の成長を支援する仕組みに優れている。自分らしく働けるようなカルチャーを醸成することで仕事に行くことを楽しみに思う従業員が多いことも特徴と言える。
 
 若手ランキングのランクイン企業のスコアは、22年版より向上した。特に「報酬」「利益分配」「能力開発」の充実度が高い企業がランクインした。
 
 ランクイン企業と認定に満たなかった不認定企業との若手スコアを比較したところ、特に差異が大きかったのは「仕事を楽しみにしている」「報酬」「人員配置」。年齢別にみると、25歳以下は 「長期勤続意欲」 「特別な意味の実感」(「誇り」に関する設問)の差異が大きく、26歳から34歳は経営・管理層の「言行一致」「運営能力の高さ」 (「信用」に関する設問)の差異が大きいことが特徴的だった。

 以上をまとめると、若手の働きがいを高める上ではまず仕事や会社への誇りの醸成が重要で、仕事を任せられるタイミングになってからは上下間の信頼関係が働きがいを左右することが分かる。