3位はサイバーエージェントだが
電通・博報堂には遠く及ばず
3位はサイバーエージェント。平均年収は771.1万円、平均年齢は34.1歳、従業員数は1702人だった。同社はインターネット広告事業に加え、「ウマ娘 プリティーダービー」に代表されるゲーム事業や、インターネットテレビ局「ABEMA」など多岐にわたる事業を手掛けている。
サイバーエージェントは平均年収こそ電通・博報堂の後塵(こうじん)を拝したが、平均年齢はこの2社よりも10歳近く若い。22年には新入社員の初任給を42万円に引き上げており、若手の給与は比較的充実しているといえる。
4位は、インターネット広告代理店事業を手掛けるオプトを傘下に持つデジタルホールディングス(708.3万円)。5位は、デジタル広告を活用したマーケティング事業などを手掛けるデジタルガレージ(692.7万円)だった。
6位~10位は、ウェブサイト訪問者の特性に応じたデジタル広告(レコメンド広告)を手掛けるシルバーエッグ・テクノロジー(6位/平均年収678.6万円)、広告効果測定ツール「アドエビス」を提供するイルグルム(10位/平均年収633.2万円)など、デジタル広告関連企業が目立った。
なお、今回分析対象とした51社の年収を改めて見てみると、平均年収が1000万円を突破していたのは電通グループと博報堂DYホールディングスのみ。サイバーエージェントとデジタルホールディングスは700万円台に達していたが、平均年収が800万~900万円台の企業はなかった。
それ以降は600万円台が13社、500万円台が22社、400万円台が11社、300万円台が1社という結果に。世間のイメージ通り、広告業界では上位2社の待遇が突出していることが浮き彫りになった。
(ダイヤモンド編集部 濵口翔太郎)