家康や四天王の魅力を表現した
映えるパフェは味も本格的!

『どうする家康』の世界にタイムスリップできる、岡崎城と食べ歩きの旅全ての席から堀や石垣が眺められる「いちかわ」 Photo by M.S.

 1927年より岡崎城の隠居曲輪に店を構える「いちかわ」は、三河もち豚の味噌かつをはじめとした八丁味噌料理が自慢の店ですが、「徳川家康公パフェ」や「徳川四天王パフェ」などの甘味も人気です。

「徳川家康公パフェ」は、苦い経験も数多くしてきた家康の生涯をイメージし、愛知県西尾産の抹茶を使用。生クリームの下には、北海道産小豆を使い甘さ控えめに炊いた自家製のあんこと、抹茶アイスが入っています。グラスの中は抹茶ソースと寒天のため、最後までさっぱりと食べられます。

『どうする家康』の世界にタイムスリップできる、岡崎城と食べ歩きの旅武将パフェの中で一番人気を誇る徳川家康公パフェ(960円) Photo by M.S.

 パフェを作り始めたのは、10年ほど前のこと。岡崎公園を拠点に観光をPRする「グレート家康公『葵』武将隊」が誕生したのを受け、「自分たちも地元・岡崎を盛り上げるために役立ちたい」と思ったのがきっかけだったそうです。 

 それから、3代目の市川桂栄(かえ)さんは家康や三河武士について勉強し、甲冑のデザインだけでなく、それぞれの武将の生涯や人柄をイメージしたパフェを、試行錯誤しながら作り上げました。

『どうする家康』の世界にタイムスリップできる、岡崎城と食べ歩きの旅市川さん親子が笑顔で迎えてくれる Photo by M.S.

「武将隊のファンの方や歴史好きな方に、たくさんアドバイスをいただきながら、皆さんと一緒に作り上げました」と桂栄さんは微笑みます。

「おいしく可愛らしいパフェを通じて、一人でも多くの方に、家康公や三河武士、ひいては岡崎の街に興味を持っていただけたらと願っています」と、桂栄さんと一緒に店を切り盛りする娘の小川妃かり(ひかり)さんは話してくれました。 

『どうする家康』の世界にタイムスリップできる、岡崎城と食べ歩きの旅八丁味噌と生クリームの甘じょっぱさが癖になる本多忠勝パフェ(右上)は、徳川家康公パフェに続く2番人気。甲冑のカラフルな縅(おどし)を桜と抹茶の蜜で表した酒井忠次パフェ(右下)。ブルーベリーやイチゴの上から生キャラメルソースをかけた榊原康政パフェ(左上)。トップのクッキーは兜に付けられた三鈷剣を表す。“井伊の赤備え”をイメージして、イチゴをふんだんに使用した井伊直政パフェ(左下)。すべて960円  写真提供:いちかわ
いちかわ https://okazaki-ichikawa.jp/ ※メニューの金額はすべて税込み、2023年10月時点

 今回めぐったった岡崎城や大河ドラマ館だけでなく、岡崎市内には、家康や三河武士ゆかりのスポットが数多く点在しています。

 岡崎公園を満喫した後は、ぜひ市内のスポットにも足を伸ばしてみてください!