美術館に行っても「きれい!」「すごい!」「ヤバい!」という感想しかでてこない。でも、いつか美術をもっと楽しめるようになりたい。海外の美術館にも足を運んで、有名な絵画を鑑賞したい! そんなふうに思ったことはないでしょうか? この記事では、書籍『死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅』から、ご指名殺到の美術旅行添乗員、山上やすお氏の解説で「知っておきたい名画の見方」から「誰かに話したくなる興味深いエピソード」まで、わかりやすく紹介します。

【添乗員の裏話】「究極のレトロ」がかわいすぎる「絶対に1度は行ってほしい」上野の老舗カフェとは?『死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅』より

大正レトロの建物で営業する「カヤバ珈琲」

世界に文化と芸術を発信することを目的として、上野公園には多くの美術館やカフェなどが建てられました。

公園内のスポットはどこもお洒落で、洗練されているものの、ここはあえて「古きよき日本」に触れてみるのはいかがでしょうか?

上野公園から徒歩10分の住宅街の中にある喫茶店が、「カヤバ珈琲」です。

交差点の一角だけタイムスリップをしたような木造建築が目を引きます。

外にかかっている黄色の看板の「カヤバ」のフォントすら懐かしいレベル。

こちらの建物は大正5年に建築され(推定)、昭和13年に「カヤバ珈琲」が創業。

地元の人に愛されてきました。

2006年に一度閉店しましたが、地元の人たちの熱い想いに応えて2008年に再オープン。

「内装も新しくリニューアルオープン☆」ということは特にありません。今までのカヤバ珈琲を引き継いでいくことを大切にしているんだとか。

こちらを訪れたら必ず召し上がっていただきたいのが、定番メニュー「たまごサンド」

ほんのり酸味のあるパンにふっくら焼いたオムレツ状の卵が挟んであり、食べ応えバッチリ!

でも私としては「あんバターサンド」も捨てがたい…! たっぷりのあんにほどよく香るバター。添えられたマスカルポーネチーズを混ぜれば、さっぱりとした味変が楽しめます! 

あぁ、私はどっちを食べれば…!!

…という悩みのつきないカヤバ珈琲はきっとあなたを「古きよき日本」へ連れて行ってくれるはず。

ゆっくりとした時間を味わってくださいね。

(本記事は山上やすお著『死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅』から一部を抜粋・改変したものです)