正解は 1
解説 ①一見すると「イノベーター」のタイミングで投資するのが、リターンの最大化につながるように思えるかもしれません。
しかし、思ったほど市場に浸透せず、「アーリーアダプター」にたどり着く前に消え去ってゆく商品・サービスは山のようにありますから、このタイミングで投資するのは、リスクが大きいともいえます。
もちろん、結果的に商品・サービスの普及に加速度がつく「キャズム(普及手前の深い溝)」を越えて、大きく成長することができれば、「イノベーター」のタイミングで早期に投資しておけばよかったということになります。ところが、そのぶんリスクも高まるため、個人投資家にはあまりおすすめできません。
「半歩前」の投資を心がける
②「イノベーター」のフェーズを越えて、「アーリーアダプター」にも普及してきたら、投資タイミングが訪れたと考えていいでしょう。
「キャズム」を越えたところで一気に伸びますが、理想の投資タイミングは、その「半歩前」の投資です。早すぎても遅すぎてもいけません。
③商品・サービスが世の中に普及するピークを越えて「レイトマジョリティ」の人たちが入ってくる頃には、株価もピークに達しているか、ピークアウトしているでしょう。
投資をしてはいけないタイミング
このタイミングで投資しても、株価の上昇は期待できず、期待できるのは配当金によるリターンくらいでしょう。
④最も保守的な「ラガード」の人たちが飛びついてきたときは、もうすぐその商品・サービスは寿命を迎えるといえます。
株価はだいぶ前にピークアウトしていますし、事業の業績もピークアウトしているでしょう。このタイミングでは、投資をしてはいけません。
ポイント 商品・サービスがある程度普及して「キャズム」を越えるか越えないかのタイミングで投資するイメージ
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。