「頭のいい人」がやりたいことをやるとき、何を考えているのか?ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

「頭のいい人」がやりたいことをやるとき、何を考えているのか?
それを語るのは、SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、日本中で大ブレイクを巻き起こした、ひろゆき氏。「シンプルな考え方を知れてラクになった」「目からウロコが落ちまくった」と話題を巻き起こした彼の著書『1%の努力』『99%はバイアス』では、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語っている。そんな彼に、この記事では、「孤独との向き合い方」について聞いてみた。(構成/種岡 健)

「常識」に縛られてもいい?

 頭のいい人は、「孤独に強いな~」と、つくづく思います。

 孤独に弱い人は、誰かと一緒にいないと生きられませんよね。

 すると、「人に合わせる」ということが価値になるわけです。

 集団や組織の中に「常識」のようなものがあり、それを全員が守っているんですよね。

 すると、独自の考えが出てこなくなります。

孤独に耐えた天才たち

 ノーベル賞を取った人は、みんな常識をひっくり返す人です。

「オワンクラゲ」を研究し、細胞に色をつけることを実現させた下村脩先生
「青色発光ダイオード」を発明した中村修二先生

 彼らは、これまでの常識に疑問を持ち、最後の最後まで自分の仮説を証明し続けた結果に、大きな成果を出しています。

 彼らのインタビューを読むと、本当に孤独な作業の積み重ねであることが学べます。

 本当に頭のいい人は、他人からの「それに何の意味があるの?」という言葉を聞き入れません

 まあ、それによって花開かなかった研究者は、変わり者としてしか認識されないんですけどね。

 でも一度きりの人生ですから、他人からの「意味ないよ」という意見を無視して、孤独に作業を続けられる人が多くなったほうが、世界はもっと面白くなるとも思います。

理解されないことをやり続けてみよう

 ということで、多くの人は立派な研究なんてしていないと思いますが、参考になることはあります。

 それは、「周りから理解されなくても、やり続けていい」ということです。

 1人につき1つくらいは、「なぜそれをやってるの?」ということがあってもいいんですよね。

 そうすると、全員が孤独じゃなくなります。

 そして、その中の一部から、世紀の大発見が出てきたり、才能が爆発したりする。

 そうなったほうが世界は面白いと思うので、さあ、みなさん、「それ意味あるの?」という言葉に免疫を持つようにしてみませんか?

(本稿は、1%の努力の著者・ひろゆき氏へのインタビューをもとに構成したものです。)

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人を突破。生配信の「切り抜き動画」が話題になり、ひと月の総再生回数は3億回を超えた。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『1%の努力』『99%はバイアス』(ダイヤモンド社)がある。