
『週刊ダイヤモンド』12月2日号の第一特集は「ゼネコン2024年ショック」です。2024年4月1日から、建設業にも働き方改革に伴う残業時間の上限規制が適用されます。ただでさえ、高齢化や人手不足、長時間労働の三重苦にあえぐ中、「2024年ショック」が追い打ちをかけます。業界では生き残りをかけた合従連衡が進む見通しです。業界再編の最新動向をお届けします。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)
2024年問題が追い打ち!
ゼネコン大再編時代へ5つのトリガー
「2024年問題」がいよいよ、建設業界に襲い掛かる。2024年問題とは、働き方改革に伴う時間外労働の上限規制が24年4月から建設業にも適用され、建設業界で人手不足と労務費の高騰が深刻化することである。
かねて建設業界は「建設労働者の高齢化」「人手不足」「長時間労働」という三大問題を抱えてきた。2024年問題は、三大問題にあえぐ建設業界に追い打ちをかけるのは必至で、生き残りを懸けた合従連衡は避けられない。その先に待つのは、建設業界の再編である。
そのトリガーは五つだ。