薬学部は2006年の6年制導入以降、全国の大学で新設・定員増が繰り返されてきた。しかし、かつて10万人を超えていた薬学部の志願者数は減少の一途。薬学部の学生離れが著しい大学はどこなのか。『新・理系エリート』(全59回)の#25では、22年度入試と23年度入試における全国79薬学部の「入学定員充足率悪化度」ワーストランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部 野村聖子)
学生離れが進んでいる薬学部
ワーストランキング
日本私立薬科大学協会がまとめた2023年度の私立大学薬学部、薬科大学の入学志願者数は7万4826人。8年ぶりに増加した22年度から1799人の減少に転じた。募集数に対する入試倍率も、前年度から低下し6.7倍だった。
14年には10万人を超えていた志願者数も減少の一途で、残念ながら薬学部全体が学生から選ばれない不人気学部になりつつある。では、その中でも特に学生離れが進んでいる大学はどこなのか。
次ページでは、23年10月に文部科学省が公表した資料を基に、全79薬学部を対象に22年度入試と23年度入試の入学定員充足率を比較し、悪化度が大きい順からランキングした。