過去全ゲーム中で歴代5位の高評価「97点」

海外の人気ゲーム・エンタメサイト「metacritic」では、ゲームメディアのレビュアーたちが先行プレイした結果の評価を40サイト以上集計した評価ポイント(100点満点)を掲載している。PS5『ELDEN RING』のメタスコアは97点だった(Steam版は95点)。

100点満点で97点というだけで高い評価であることは伝わると思うが、97点というスコアは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(ゼルダBotW)』と並ぶ歴代5位タイとなる。

PS4/5やXbox One、Xbox Series X|S用ソフトとしては初の97点評価と、まさに「ゲーム史に残る名作」レベルの超高評価が与えられた。

ヒット作続きのゲーム開発会社、フロム・ソフトウェア

大型汎用コンピュータ向けソフトを開発していたフロム・ソフトウェアがゲーム開発を始めたのは、PlayStation専用ソフト『キングスフィールド』(1994年発売)と『アーマード・コア』(1997年発売)に端を発する。PlayStationの特徴だった3Dポリゴンを駆使し、『キングスフィールド』では一人称視点のアクションRPGを。『アーマード・コア』では三人称視点のロボットシューティングをそれぞれ発売し、どちらも人気シリーズとなった。

同社の転機となったのは、2009年に発売した『Demon's Souls』。日本国内はソニー・コンピュータエンタテインメント(現:SIE)、海外市場向けにはバンダイナムコゲームスが販売を担当したこのゲームは、世界で170万本というヒットを記録した。そのゲームの最大の特徴は、ファンからは「死にゲー」とも呼ばれる超高難易度設定。このゲームをクリアすること自体が、ゲームの腕前を証明するステータスになったのだ。

この難易度を踏襲し、国内向けのみ自社販売へと切り替えた続編的タイトル『DARK SOULS』は1作目が世界合計で230万本を出荷。うち37.5万本が日本国内市場での出荷本数だ(『DARK SOULS II』発表会にて公表)。2作目は世界合計210万と横ばいだったが、3作目では前作の5倍近い1000万本の大ヒットを記録した。

『Demon's Souls』と同様にSIEが販売した『Bloodborne』は、『DARK SOULS』シリーズとの差別化のためか19世紀ヴィクトリア朝をベースにした世界観を採用し、210万本(うち、日本国内は20.1万本)を出荷したと、2015年のPlayStation Media Previewにて発表している。類似のシステムを採用し、戦国時代末期の忍者を主人公にした『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』も、世界合計で500万本を出荷した。