切り替えのきっかけとして、自分から今日の心境などを話題にすることでモードが切り替わり、なんでも話していい空間に作り変えていくことができます。

4. 自分なりの「魔法のきっかけ言葉」を用意する

1on1の話はじめにありがちな「何か話したいことある?」「最近どう?」という問いかけは、相手に会話のきっかけを要求するためプレッシャーとなり、思考を狭くしがちです。

そのため「最近元気そうに見えるね、よく何を考えている?」や「すこし元気がなさそうに見えるけど、気になってることでもある?」など、自分から見えた様子などを添えて渡すことで、自然と対話が始まりやすい状況をつくります。

5. 画面上で関心を示す・距離を取る

人は相手が自分の話に興味がありそうだと感じると、自己開示が進みます。そして、興味の有無は声だけでなく姿勢や目線など、複合的な情報をもとに判断しています。そのため、関心を示す簡単な方法は「身を乗り出して聞く」ことです。重要な話では、PCに少し顔を近づけることで、相手が関心を持っていると感じられやすくなります。

反対に、ずっと顔を近づけ正面を向くと相手にプレッシャーを感じさせ続けることもあります。相手や内容によっては画面から遠ざかり、時には画面をOFFして聴覚に集中することで話しやすくなるケースもあるため、相手の心地よいパーソナルスペースを探りましょう。

6. 対面の1.5倍大きなリアクションをする

オンラインでは、カメラがあっても胸部より上しか映りません。そのため、対面で伝わる情報の半分以下しか伝わっていないため、カメラのフレームの中でメッセージを伝える努力が必要になります。

そのため、身振りや表情など普段の1.5倍くらい大きいリアクションを取ることでようやく、相手にはっきりと自分の感情や反応を伝えることができます。

7. 話を遮らないよう途切れるタイミングをよく観察する

オンラインでは会話の間合いを取るのが難しく、どうしても話の出だしがぶつかるケースがあります。そして、ぶつかると途端に話したい気持ちが削がれてしまうため、相手が言いたいことを言い終えたかどうかを観察し、終わる前に自分の言いたいことを話し出さないようにセルフコントロールが求められます。

それでも発話がぶつかってしまったら、手振りを交えながら「続けてください」とすぐに相手に主導権を戻しましょう。

8. 沈黙を恐れない

オンライン1on1での沈黙ほど気まずい時間はなかなかありません。どうしても隙間を埋めるために自分から話を続けたくなります。ですが、沈黙を破ることを相手に求めることで、対話の主導権を奪わずに、自己開示がしやすい環境に近づくこともあります。無理に会話の隙間を埋めず、相手が考える時間を待つことが重要です。