9. 合意を得てメモを取る

相手の話を聞きながら、話してくれた内容のメモを残しましょう。相手からすると自分の話をメモしているのか、他の作業をしているのか分かりづらいので、冒頭に「メモをとるね」と宣言することも重要です。メモの最中はカメラから目を話しすぎず、あくまでも聞くことを優先しながらメモしましょう。

またメモを次回の冒頭に読み返して、「前回はこんなこと言っていたけど、どうなった?」などと持ちかけることで、相手は自分への関心を感じてより信頼が築けるようになります。

10. 録画で自分の発話を振り返る

相手から許可をもらい、1on1の様子を録画するのもおすすめです。自分自身が相手にどんな態度で接しているのかを客観的に見つめ、発言の一つひとつが相手にどんな印象を与えていそうか考えることで、コミュニケーションが変わるきっかけになります。

その際に重要な観点は、会話の中で何回問いかけたかどうか、です。自分の考えを述べるのではなく、相手に考えを促す問いかけの回数をひとつのKPIとして見直していくことで、自己開示できる1on1が自然と身についていきます。

対面でもオンラインでも変わらない1on1のエッセンス

オンライン1on1で使えるTipsをお伝えしてきましたが、重要なのは「相手に関心を向ける」ことです。オンラインでは関心が逸れやすく、相手にも伝わりづらいという特性もあるため、ちょっとした工夫を積み重ねることでグッと相手が話しやすくなります。

1on1のコミュニケーションに正解はありませんが、限られた時間で関係性の質を上げる投資としてはとても有効な手段です。ぜひお伝えした内容を実践して相手の反応の変化を楽しんでみてください。