8月にローンチ予定のAI Coworkerは、ビジネスコミュニケーションサービス「Slack」上で動くチャット型の業務支援ツールだ。このサービスではSlackのチャットで“AI秘書”に対して、契約書の締結や稟議承認、支払いなどを会話形式で依頼できる。

AI秘書が企業の申請ルールや組織図などを学習し、従業員への通知やツール間のデータの結合などを代行する。従来は従業員が複数のSaaSを行き来しながら実施していたような業務が、Slack上で完結するのが特徴だという。同サービスは既存ユーザーやスタートアップへ無償で提供する予定だ。

AI Coworkerを通じて集まったデータは、融資事業でも活用する。AI Coworkerでは「これから何を仕入れるのか」「これから誰を採用するのか」「いつオフィスを移転するのか」といった“未来のデータ”が蓄積される。UPSIDERとしては法人カードを通じて培ってきたAI与信の仕組みとAI Coworker上のデータを武器に、資金の出し手となる金融機関と組みながら新たな融資事業を展開する狙いだ。