今月、米国で食料品の即日配達サービスなどを手がけるInstacartがナスダックに上場した。同社のプラットフォームの流通総額は日本円で約4兆円。日本のネットスーパーの市場規模が3000億円程度と推計されていることを踏まえると、大きな差がある。

「米国と日本では文化や市場の構造自体が全く異なるので、同じくらいの規模まで成長するかという問題はありますが、ネットで生鮮食品を買って配達してもらいたいというニーズ自体はグローバルで共通するものだと思うんです。裏を返すと日本(の食品ECの普及)が進んでいないのは、それが進まない理由があるから。その課題を解決していければ、日本の市場はまだまだポテンシャルがあると考えています」(矢本氏)