グッドパッチ代表取締役社長の土屋尚史氏によれば「パブリックβ版の利用登録を開始してから4営業日ほどで、約1800社ほどから申し込みがあった」という。その中から限定で約100社に利用してもらい、利用企業の声などをもとに4ヶ月間で約100回を超えるアップデートを重ね、正式版では数十種類の機能が新たに加わっている。

主な新機能が安全な情報管理を可能にする「スペース整理・権限管理機能」と、チームの一体感を創出する「共同編集者のカーソル表示機能」、コミュニケーションの活性化を図る「アイコンエレメント機能」の3つだ。

個人とチームの作業スペースをわけ、機密性を担保する「スペース整理・権限管理機能」

 

スペース整理機能は、個人の作業スペースとチームで共有するスペースを分けもの。これにより、個人の思考の整理とチームでプロセス共有の両立が可能となる。

一方の権限管理機能は、チームやプロジェクト単位で権限管理を可能にするもので、これと使えば特定の人だけが使用できるスペースを確保でき、情報の機密性を保ちながら作業が行える。

どこに目線が注目してるのが分かる「カーソル表示機能」

 

共同編集者のカーソル表示機能は、リモート勤務などで物理的距離が離れているメンバー同士でも同じスペース上の“どこの情報を見ているか”をリアルタイムで把握できるようにするものだ。Strap事業責任者の北村篤志氏は、同機能の価値をこう語る。

「共同編集者のカーソル位置が把握できるようになったことで、誰が、どこで、何をしているかが分かるようになりました。これはまさにオンラインホワイトボードならではの機能だと思っていまして、どこに目線が注目してるのかが分かるので、オフラインのホワイトボード以上の価値が発揮できるのではないかと思っています」(北村氏)

アイコンで情報を共有する「アイコンエレメント機能」

 

アイコンエレメント機能はボードをさらに見やすく、また情報共有をわかりやすく行えるようにするためのもの。アイコンは、カラー・モノクロの塗り潰し・アウトラインのみなどボードの雰囲気や用途にあわせてアレンジが可能となっており、「アイコンを使うことでメンバーの温度感も伝わりコミュニケーションも活性化する」と北村氏は語る。

海外ツールも需要増で多額の資金調達を実施

オンラインホワイトボードサービスに関しては、米国発のツール「Miro(ミロ)」がコロナ禍で増加する需要に対応すべく、2020年4月に5000万ドル(約54億円)の資金調達を実施している。また同様に「MURAL(ミューラル)」というツールも8月末に1億1800万ドル(約127億円)を調達するなど、競合サービスの勢いが加速している。今後、日本市場に積極的に展開してくることも考えられる。Strapはどうするのか。