入浴剤(モノ)とアプリが相互に補完・作用しあい、入浴時間の体験価値を大きくすることが可能となる。モノとアプリが合わさることで、ユーザーの体験が豊かになる。お風呂を楽しみたい人が入浴剤を入れ、アプリでリラックス効果を高め、ゆっくりと自分のことを考えるまでが一連の体験だ。
事業者の視点でいえば、リアルやオンライン、消費財の役割などの境界線をなくしたサービスを提供することが重要だと考えている。
現代社会のオアシスとなるようなサービスへ
今後、アプリの展開は次のように考えている。まずは入浴しながら行えるマッサージのコンテンツや、朗読に耳をすましながら入浴できるコンテンツを提供するなど、入浴を通して自分自身の感覚を研ぎ澄ますような時間を過ごせるようにする。そのためのコンテンツを現在準備しているところだ。
また入浴剤(モノ)の面ではより多様なニーズに応える香りやテクスチャのラインナップを強化していく。温浴効果を高める、別府温泉の湯の花成分は体験のコアだ。
そして会社で培ったUX/UXデザインの知見を生かし、モノ+アプリ両者の補完や作用を更に強めていく。まずは日々の入浴と、それによるセルフケアという領域においてより良い時間を過ごしてもらえるよう、サービスを通して提供する体験価値をさらに高める。
「少し疲れた」と感じた時にはOnsen*を使ってほしい。現代人が必要な時に自分と向き合い、自らを整えられる、そんなオアシスとなるような場所と時間を毎日の暮らしの中に私たちは創出していきたい。
佐藤 晃(さとう あきら)
入浴ヘルスケアブランド「Onsen*(オンセン)」プロダクトマネージャー。月間約1300万人が利用するメディア&サブスク事業にてデジタルマーケティングや新規アプリ立ち上げに従事後、アジケに入社。UX/UIデザインの手法を用いたクライアントワークの経験を軸に、社内新規事業にて本プロジェクトを発案、現在に至る。