サービス上でマッチングした孫世代の若者を派遣し、シニア層の暮らしをサポートする──2017年に事業を開始した米国のPapaは“孫オンデマンドサービス”という切り口で、急速に拡大してきた。
2021年4月には著名投資家などから新たに6000万ドルを調達。米TechCrunchによると2021年初旬時点で前年比600%の成長を遂げており、「AgeTech(高齢者×テクノロジー)」領域の中でも注目株の1つとなっている。
このPapaと近しいモデルの事業を日本で広げていこうとしているのがMIHARUだ。同社では若い世代のスタッフが定期的にシニア宅を訪問し、“相棒”として生活に寄り添うサービス「もっとメイト」を昨年8月から運営してきた。
サポートの中心は、シニア世代のユーザーからニーズの高いスマートフォンやパソコンの使い方などデジタル関連の相談ごと。1時間あたり5000円から利用でき、スキルや経験などに応じてそのうちの30〜40%がスタッフに分配される仕組みだ。
ローンチからの約1年は関東圏のシニアから100件以上の問い合わせを受ける中で、数十人のユーザーにサービスを提供しながらニーズの検証とサービス内容の改善を進めてきた。