ウェブサイトを見ると、48の更年期症状が詳細に記載されている。同社は「更年期のGoogle」と自称しており、スコットランドのニコラ・スタージョン​首相も、「GenMは最高の更年期サイトだ」とツイートしている。

ブランド支援だけではなく、更年期女性が働きやすい職場を作るための企業向けコンサルティングなども提供しているようだ。

更年期向け製品を手がける女性起業家の共通点

今回は、更年期向けをターゲットにしたメノテックを取り上げた。メノテック領域では伝統的な小売や美容系大企業で経験を積んだ女性が、更年期向け製品の少なさや、更年期世代の女性が大手企業から見逃されていることに気づき、会社設立に至るといったケースが多々ある。

彼女たち自身の経験から立ち上げられているので、同世代の女性を代弁するような製品が多く生まれていると感じる。

生理と同様、更年期もタブーなトピックとされてきた。女性自身が口に出して話さない。もちろん専門家から正しい情報を得ることも大事だが、女性同士が声をあげることも重要だ。更年期世代が発信していくことで、下の世代の啓蒙にもなり、彼女たちが当事者になった時に、慌てなくて済む。女性の身体や健康に関して、もっとオープンに語れるような環境が大事だ。

ユーザー目線のプロダクトやサービスがスタートアップとして出てきて、ユーザーに受け入れられる。そうすれば、大企業がニーズに気づいて、そのスタートアップと提携、買収する、といった流れは今後もメノテックをはじめとするさまざまな領域で続くと考える。