…もしかすると、読んでいて苦い記憶がよみがえった営業経験者がいるかもしれない。こうした商談が空回りに終わる理由はもちろん、先方の課題やニーズを「聞く」ことができていないからだ。

「営業活動において『顧客の芯を食いたい』『ニーズを捉えたプレゼンをしたい』という人がいます。でも、相手が求めるものは聞かないと分からない。それを知らずに行うプレゼンは、ばくちを打っているのと同じです」

 いかがだっただろうか。“最強企業”キーエンスといえども、杉谷氏が今回紹介した営業術は何も特別なものではない。「しゃべり過ぎず、相手の話を聞く」という、人間関係における「基礎の基礎」を突き詰めている点が、圧倒的な業績につながっているのだ。

学びの動画」の特集『キーエンス流 営業・企画・戦略の強化書』ではこの他にも、キーエンスOBが古巣で学んだビジネスの極意を余すところなく紹介している。本記事で興味を持った方は、ぜひチェックしてみてほしい。