小さな目標設定が成功のカギ

 対して、なにをやっても上手くいく人は目標を立てるときに大きな目標と小さな目標の両方を設定します。小さな目標は大きな目標の途中にあるものと考えてください。

 先ほどの勉強の例でいうと、「1日15分は勉強する」「ソファでいいから参考書を開く」など極めて達成が簡単な目標を設定するのです。

 当然、達成はそこまで難しくないですから自然と続き、気がつけば大きな目標に到達するのです。これは仕事でも同じです。「やりたくないけど5分だけ集中しよう」「苦手なことだけど今日だけやってみよう」と考えられる人が結果として万能タイプの貴重な人材になれるのです。

 この小さな目標は、大きな目標に近づく以外にも利点があります。それは成功体験を得ることによってモチベーションが下がらないことです。「あれができた」「これもできた」という体験は多くの人にとって自分の自信となるでしょう。

 大事なことは、大きな目標達成の邪魔になるものをなるべく排除し、自分の自信に変えていくことです。それだけで、人は大きく成長できますからぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。