「ダイエットにはガマンが必要」「痩せてもどうせリバウンドする」…。そんな世間の常識を覆した話題のダイエット本の「実践篇」が満を持して登場!新刊『3か月で自然に痩せていく仕組み 実践BOOK』(野上浩一郎著)では前著の理論に基づき、おすすめの朝・昼・晩の家メシレシピや外食メニューを紹介。すぐにダイエットに取り組みたくなる仕掛けも満載です!この連載では本書より抜粋して、3か月で自然に痩せて二度と太らない体になる「3勤1休ダイエット」のコツを紹介します。

成功率90%以上のダイエットで「痩せられなかった人」の共通点Photo: Adobe Stock

「レコーディング」は最重要ルール

3勤1休ダイエットの基本は「3日ダイエット(ON)したら1日休む(OFF)」。
OFFの日は1食なんでも好きなものを食べてもOK。ONの日でも食事時間を8~10時間以内におさめることと、高脂質・高糖質な食べ物を控える以外、極端な食事制限はありません。そして、3か月間は、ONの日もOFFの日も何時に何を食べたかと、その日の体重などを紙に記録(レコーディング)するのがルールです。

このようにガマンすることがほぼないので成功率90%を超えているのですが、それでも「やってみたけど痩せなかった」とおっしゃる方にたまに出会います。
 その方に、詳しく話を聞いみていると、ある共通項があることに気づきました。

「レコーディング」をやっていない方が多いのです。食事の摂り方については簡単なルールなので、記録なんてしてもしなくても同じと思われるかもしれませんが、実は、レコーディングはこのダイエットを成功に導くためのもっとも大事なルールです。

具体的にどんなことをレコーディングするのかと、続けるためのコツを紹介いたします。

1 毎日「食べたもの」と「体重・体脂肪率」を記録する

 3か月間は本書の巻末のライフスタイルシートに、体重、体脂肪、何時に何を食べたかなどを記録していきます。「全然食べていないのに太るんです」という方がいますが、記録してみると「こんなに食べていたんだ!」「こんなに長時間食べていたんだ!」と驚かれることが多いです。レコーディングを通して、食べたものを正しく把握することはとても大事。無意識にしていたことを見える化し、客観視できるようになるので、対処しやすくなります。

2 必ず「手書き」で記録する

 記録するときは、紙に手で書くのがおすすめです。手書きにすると、脳の中で注意に関わる「RAS(脳幹網様体賦活系)」が刺激され、「ダイエット脳」になります。すると、いちいち意志の力を使わなくても、自然とダイエットに効果的な選択や行動をとれるようになるのです。また、「書くのが面倒だから小さな間食をやめました」という方も多いです。

3 「レコーディング」を続けるための3つのコツ

① スマホ連動の体重計を使う ない場合は、スマホで体重計の数字を撮影
アプリと連動した体重計に乗れば、自動的に計測時間・体重・体脂肪がスマホに転送されます。転送機能がない体重計を使う場合は、体重計の数字をスマホで撮影しておきましょう。その場でメモする必要がないので好きな時間に書き込めます。
② 食事をスマホで撮る
食べる前に撮影しておけば、時間とメニューを簡単に残せます。
③ 空き時間に少しずつ書き込む
度に書こうとすると大変なので、書けるときがあれば、その都度記入しましょう。ライフスタイルシートをコピーして持ち運ぶのもおすすめです。

 レコーディングを3か月続けて身についてしまえば、その後は、レコーディングをしなくても太らない体を維持できるようになります。

 *本記事は、「3か月で自然に痩せていく仕組み 実践BOOK」から抜粋・編集して構成しています。
 著者:野上浩一郎(治療家・ダイエットコーチ) 記事監修:西井義典(医師)

著者/野上浩一郎
治療家・ダイエットコーチ・バランス整骨院 中原院長
大学卒業後、IT系企業に就職するも「もっと人と関わる仕事をしたい」と転職。その後、修行時代を経て2015年に神奈川県で整骨院を開業。開業して「痛みと同じくらい肥満に悩む人が多い」と気づき、ダイエット指導を開始。コロナ禍では、コーチングをベースにした90日間のオンライン・ダイエットプログラムを提供し、その参加者のダイエット成功実績は90%を超える。のべ3万人の施術経験と、700人のダイエット指導実績あり。
監修/西井義典

医師・西井医院院長

2000年、三重大学医学部卒業。三重中央医療センター、松阪厚生病院などを経て、三重県松阪市の医療法人である実家の西井医院を継ぐ。専門は呼吸内科だが、開業後は「地域のかかりつけ医」として検診から高血圧・高脂血症・糖尿病・痛風といった慢性疾患などまで、幅広く診察している。