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※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が教える】「成り行きを見守る」のはムダであると断言するワケPhoto: Adobe Stock

成り行きを見守らない?

今日は「成り行きを見守らない」ということをお話したいと思います。

成り行きを見守ることは、実はストレスの原因となることが多いと感じています。

普段から、試験の結果や注文したものが届くかどうかなど、いろんな出来事について、無意識のうちに結果を見守ってしまうことがあります。

結局は何もできない?

成り行きを見守るというのは、結局のところ何もできない行為であり、これがストレスの原因になることが多いのです。

たとえば、試験の結果が気になってしまうと、その結果を待つ間に何度もヤキモキして心配したり、ストレスを感じたりします。

しかし、結果が出るまでの間は何も手を打てないわけで、この行動は無駄なストレスを生むだけなのです。

結果が出てから
対応すればいい

成り行きを見守ることは、結局は待つだけであり、その結果がどうなるかは自分にはコントロールできないことです。

それならば無駄なストレスを抱えずに、結果が出たら、その結果に従って、次にどう進んでいくかを考えるほうが得策でしょう。

結果が望ましいものであれば、それでよし。逆に望ましくない結果であれば、それに応じた新たな方針を見つけるだけです。

望んだ通りの結果が
いいわけではない?

結果として目の前の目標が達成できなかったとしても、それが悪い方向に転ぶかどうかは自分次第です。

むしろ新しい展開を迎え、最初に考えていたのとは違った方向へ進むことが、功を奏するかもしれません。

最初に望んだ通りになることが、よい結果を迎える唯一の道ではなく、多様な展開があることを考えましょう。

成り行きを見守ることから解放され、自分の進むべき道を積極的に切り開いていくことが、ストレスの軽減につながりますから、自分の行動を振り返ってみてください。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。